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Samstag, 11.February 2012
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ネタバレありの映画の話。

天国からの手紙 [DVD]

エスピーオー



数年前に見た時、思い出すたびに1週間くらい泣いていた。
なんであんなに泣いてしまったのかなぁ。








切な過ぎて一度しか見ていない。
きっと、記憶違いもあると思う。
細かいところ、違ってたらゴメンネ。


   舞台はダムに沈む予定のとある村。
   小学生くらいの男の子と女の子がいました。
   ある日、女の子は大切なものを川に落としてしまいます。
   お父さんからもらった大切なもの。
   それを男の子が川に潜って取ってきてくれます。

   それからしばらくして、女の子のお父さんが亡くなってしまいます。
   けれど女の子は小さくて人が死ぬということがまだよく分かっていませんでした。
   男の子はお父さんのフリをして手紙を書いて、女の子を励ますのでした。
   女の子の側にはいつも男の子がいて彼女を守っているのでした。

   やがて女の子は大きくなって都会に行ってしまいます。
   男の子は青年になり村の郵便配達になっていました。
   シャイだけどいつもニコニコしている親切な郵便やさん。

   女の子の面倒を見ていたおばあさんには、都会に行った彼女から
   たくさんの手紙が届きます。
   そのほとんどは、男の子がおばあさんを励ますために
   女の子のフリをして書いた手紙なのだけど。

   女の子が都会で恋をして傷ついて帰ってきたとき、
   男の子と一夜を共にします。
   男の子はまた都会へ帰ってゆく彼女に純粋な愛情を傾けてゆきます。
   近況をつづった他愛もない手紙。

   やがて手紙の返事も来なくなった頃、
   男の子は思い切って彼女の暮らす都会へ会いに行くのでした。
   「急に会いにくるなんて・・・一度寝ただけであなたのことはなんとも思ってない」
   その言葉を男の子はただじっと受け止めていました。
   
   男の子は村へ帰り、愛する自然や、思い出や、村の人々に囲まれて暮らしていました。
   そこに以前のような笑顔はなかったけれど、
   ごはんを食べて、息をし続けて暮らしていました。

   そのころ、村ではダム建設の話が少しずつ具体的になってきて、
   推進派と反対派に分かれた村人はたびたび争うようになっていきます。
   人も村も変わっていきました。

   やがて村から離れる人も増え、男の子の家族が村を離れたのは
   ほとんど最後の頃でした。

   愛情の行き場を失って、支えあっていた村の人々とのつながりを失って、
   どんな時も男の子の側にあって彼の成長に寄り添っていた自然から引き離され
   男の子は新しい土地へ向かいます。

   新しい土地へ向かう途中、男の子は川に立ち寄りました。
   川をのぞくとそこには大切なものがたくさん見えました。
   ダム建設で争う前の助け合っていた村の人々、
   亡くなったおばあさん、
   そして女の子。

   帰りが遅い男の子を心配した家族が川へ見に行くと、
   男の子がいた場所には彼が脱いだ上着がそっと置いてあるだけ。
   男の子が川から戻ってくることはありませんでした。
   


というお話。
映画ではこの続きもあるのだけれど、私の中ではここでオワリです。

純粋でいつもニコニコしていた男の子に私は自分を重ねていました。
好きな俳優さんだったこともあって映画の後半には
その男の子のことが大好きになっていました。
それに私自身、この映画を見た頃、思うようにいかないことがあって
男の子がどんな風に辛い体験を乗り越えていくのかなと思って見ていました。
だから男の子が最後にしたことはとても辛かった。
自分の大切な人が死んでしまったような気がしました。
泣きながら「アンタ間違ってるよ~!!(T=T)」と言っていました。
と同時に、川の中の幸せな記憶から戻ってこなかった
彼の痛みや苦しみが自分の中にも感じられるような気がしました。

もし女の子が彼の愛情に応えていたら?
傷ついたとしても自然から引き離されなかったら?
村の人々とのつながりを失っていなかったら?
でも仕方のないことです。
起きたことは変えられない。

映画を初めて見た頃の私は「それでも生きててほしい」と思っていた。
抜け殻みたいになっても、ただ息をしているだけでもいいから。
いつか幸せを見つけられるとか、生きていればいいことあるさ
なんて言えなかったけれど。


  場面は数年後の川のほとり、
  再会した村の人に女の子が彼の消息をたずねるところへつづきます。
  けれどどんなことも川の流れを押し戻すことはできません。

私はこの映画を見た時、
「生きていたらどんな形であっても会えるし、死んでしまったら会えないんだな」
と思いました。
映画の中の登場人物には生きていたって会えないのだけれど、
「こんな風に暮らしているかもしれない」と想像することはできる。
きっと投影していたのでしょうね。別な誰かや自分自身を。


今はまだ結びの言葉が思い浮かばないけれど
時々この映画のことを思い出して、
あの時わたしの心を揺り動かしたのは何だったんだろう?
と考えてみるのです。



  
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by kaori_tochiu | 2012-02-11 13:45
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by kaori_tochiu
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