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Oさんの話。
バイト先はけっこう人の入れ替わりがあるらしい。

このあいだも社員さんが急に転勤になった。
(「急に」というのは私の情報が遅かっただけかもしれないけど。笑)

バイトだとすぐやめることもあるし、なんとなく心の準備があったけれど
社員さんってずっと居るような気がしていたからびっくりした。
そして少しさびしかった。

べつに夜も眠れないとか、ご飯ものどを通らないとか、
四六時中考えているとかそんなことはない。
いたって元気に暮らしているのだけれど
なんだか気にかかるのだった。




今日、用事でその社員さんの転勤先の近くを通ることになったので
用足しがてら寄ってみた。

ちょっと挨拶を交わしたくらいだけど元気そうな様子を見て安心した。
小さく引っかかっていた気持ちもどこかへ納まっていったのだった。




人との出会いは一期一会だと言う。
確かにそうだな、と思う。
同じ状態で居続けることはない。
自分も変る、相手も変る、環境も変る。

その「変化する」ということを受け入れつつ、
自分の中の小さな、けれど消えないさびしさを大切にして抱きしめてみた。
今日のことは、そういうことだったのかな、と思った。

起こる出来事は仕方のないことで私はその環境になじめるけれど
さびしいものはさびしい。




::: ::: :::

その社員さんのことで印象に残っているエピソード。

ある日のバイトの帰り際、私はボーっと自販機を眺めながら立っていた。
近くで休憩していた社員さんがその様子を見て
「しょーがないなー、どれがいいんですか♪」
と言ってポケットマネーでジュースをおごってくれたのだ。

私はただ単に、疲れて頭の中が空っぽになってボーっとしていただけ。
けれどたぶん社員さんは「ちょっと落ち込んでる?」と思ったんじゃないかしら?
励まそうとしてくれたんじゃないかしら?
ホントのところは分からないけど、私はそう解釈した。
そしてその(都合のいい解釈の)気持ちを受け取って、
なんだかこう・・・嬉しくて、元気になったのだった。

ほかにも折々に配慮してくれた方で、とにかくありがたかった。
感謝してるのだ。






by kaori_tochiu | 2010-12-14 23:58
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by kaori_tochiu